ゴールドは遠いのだった
娘のアパートから荷物を持ち帰るために首都圏へ行った帰り、温泉へ寄って1泊してきました。
やり玉に上がっているGOTOトラベルを申請させていただきます。
その日は、なんだかパトカーが目につくなぁ、と思っていたんです。
高速道路に入るやいなや、交通警察隊に止められました。
何ですか?事件でも?
シートベルト?してますけど?
頭の中グルグルです。
すると後部座席でカチッと音がしました。
‼︎
「あぁ、今着けてもダメなんですよ〜」
娘がシートベルトを慌てて着けた音でした。
ずーっと気をつけていたんだけど、この時だけは忘れてしまっていたのです。
罰金なしで、減点1
私は、罰金なしならいいじゃん、と思ったのだけど、夫は
「ゴールド免許になりたかった」
ドーーンと落ち込み…。
切り替え切り替え!考えこむと事故に繋がる。
仕方ないので、元気の出る80年代JPOPを流し熱唱してもらいました。
そして翌日。
下道は私が運転、高速は夫が運転。
慣れない道路を私がモタモタ走るのが(私自身は安全運転だと思う)イラッととしていたのでしょうかね。
高速道路で運転を交代すると、
ヒィィー!
ってほどのスピードで運転。
夫は普段から飛ばすので、隣の私はお腹に力が入り過ぎ、時々胃痛になります。胃薬を飲んだこともあるくらい。
「急ぐ旅じゃないから」
と言ってもなかなか聞きません。
ゴールド免許なんて、どの口が言うのでしょう。
まもなく、車の屋根に赤いランプをつけた車が前にきて、
パトカーにつづけ
の電光掲示板?メッセージが流れました。
覆面パトカーでございました。
こんなこともあるんですね。
交通違反で捕まるのは、10年に1回くらいの感覚で、それも運が悪いなぁと。
それが連日って、すごいことだ。
パトカーに乗り込む夫を見ながら、
「落ち込んで戻って来るんだろうなぁ。」
「また、元気の出る曲かけなきゃね。」
「スピード、出てるなぁと思ってたけど。まぁ、これで懲りるんじゃない?」
「お父さん、暴走老人になりそう。」
「暴走老人て、そういう意味じゃないけど。でも、どっちにしろなりそう。」
「パトカーから出てくる写真、撮っておく?」
「家族LINEに載せるか、戒めに。」
と女ふたりで心配するでもなく、そんな話をしながら待っていました。
しばらくして、青い紙を持って戻ってきた夫は
「やった!なんとか交渉成立した。」
何が、やった!なのか知らないけど、罰金も減点もありました。
その後は、びっくりするほど安全運転で帰路につきました。
家に戻り、私と娘は旅館でのご馳走を残さず食べたせいか、太った太ったと大騒ぎでしたが、夫だけは痩せていました。
次の日、すぐに罰金を払いに行きましたよ。
憧れのゴールド免許は遠いようです。
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