庭でBBQをしなくなった理由
炎天下のなか、娘が女子だけで初BBQをしました。平日ということもあり、娘たち以外、誰もいなかったそう。でしょうね。
BBQ達人がいるわけでもなく初心者ばかり。
焼き加減はグダグタだったようだけど、楽しかったそうで何より。
気をよくしたのか、
「うちの庭でもできないの?」
と言い出した。目ざとく小屋の奥にBBQコンロを見つけて
「なんであるの?うちってインドアじゃん!」
そうですよ、インドア派ですよ。
何が悲しくて出かけてまで料理するかね。
「家で焼肉すると部屋が臭くなるから、昔は外でやってたの。」
「え〜いいな。なんで止めたの?」
「だってニートがいるから。」
「あぁ…」
我が家のお向かいに、引きこもりの男が住んでいるのです。彼をニートと呼んでいます。
最初から引きこもりだったわけではなく、ここにきた頃は、普通の20代の青年でした。
普通に仕事して、普通に若い子が乗りそうな車に乗って、普通に若い子が聞きそうな音楽をガンガンと車から流していて、普通に挨拶したりして、シャイだけど本当に普通でした。
しかし、間もなく仕事を辞めてニート状態になりました。それでも会えば挨拶してたの。
お向かいのお父さんもお母さんも優しい方で、うちの子どもたちのことも可愛がってくれました。お母さんは
「遊びにおいで。」
と誘ってくれて、小さかった頃長男は何度もひとりでお邪魔してました。そんな両親に育てられたから、今はニートだけどいい子なんだろうと思っていました。
おかしくなったのは、まだ子どもたちが小学生だったり保育園児だった頃なので15年程前です。
ニートが近所の家に、夜中にやって来て
「ばばぁ、いい気になってんじゃねーぞ。」
と言い出し、そこのご主人と掴み合いになりました。
で、110番。そしたら県警に繋がり到着が遅くなったとか💦
その後も、夜中に懐中電灯で家の中を照らされたりしたそうです。
我が家も、外で電話をしていた夫にいきなり殴りかかってきました。
だけど、夫がニートを組み伏せ、驚いた私が早く来て欲しいので地元駐在所に電話。
駐在さん、続いて警察が来て、2人とも警察署へ事情を説明しに行きました。
その後も夜中に外でウロウロしている日が続き、放火されるんじゃないかとか怖くて眠れなかった。警察もしばらく夜中にパトロールしてくれていました。
ニートの言い分は、
私が洗濯物をパンパン!として自分に嫌がらせしている。
自分が外へ出ると、私が掃除機をかけて嫌がらせする。
子どもを使って(うるさくして)嫌がらせする。
夫が外で、自分に聞こえるように咳をして嫌がらせする。
また、最初に書いた近所の奥さんがゴミ出しの時、自分の車のワイパーをいじった。
というのでした。
全てが はっ?
って感じで、おめーのことなんぞ気にして暮らしてないからな!
深夜に洗濯物をパンパン!とか掃除機ガーガーなら、ごめんなさい🙏だけど、日中のことで、むしろ大の男が家にいる方がどうだよ!
と、通報者ということで駐在さんに事情を聞かれた私は訴えましたよ。
「わかるけど、何か起きてからでは遅いから気をつけて。」
とのことでした。
我が家はその頃、子どもの友だちがいっぱい遊びに来るのでうるさかったのもあるんでしょうね。
長年引きこもっているうちに、被害妄想が酷くなったのでしょうね。
以来、外で騒がないようにさせたりしました。
また、小さかった子どもたちを守らねば、とイザという時のために玄関と小屋に金属バットとゴルフクラブを1本ずつ置いてました。
痩せ細ったニートに、ワンチャン私でも勝てるのでは?なんて思ってしまって💦
後に職場の人から
「武器はやめたほうがいい。もし、相手に取られたら危険だから。先ずは逃げることを考えて。」
とアドバイスされ、簡単な護身術を教えてもらいました。
そんなわけで、庭でBBQや花火は夏の風物詩だけど、諦めてきたんですね。娘は幼すぎてそれらをしていた頃の記憶がないのです。
最近は特にトラブルはないですが、ニアミスしないようにはしています。娘にBBQのことを聞かれアレコレ思い出してしまいました。
普通の20代の青年は、20年以上引きこもって40代半ばのおっさんニートになりました。
ニートのお母さんも専門の所へ相談をしていたようですが変わることはなく。
ニートが壁を殴るので家の中は穴だらけになってしまったそうです。
今一応は防波堤になっているお母さんが亡くなったら?と考えると不安があります。
私は聖人ではありません。すごーく身勝手なのは承知してますが、その時までに死んでくれないかなというのが本音です。
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