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夢見る頃はとうに過ぎたけど

地方住みアラフィフ主婦のあれこれ思ったこと

母を連れて息子のライブを観に行ってきた

先月から計画していた「母の望みを叶えたろか」の決行の日がやって来ました。

それは…

①売れない芸人となった私の長男の舞台を観ること

②埼玉の高齢者施設で暮らす95歳の姉に会うこと

 

脳出血による後遺症で高次脳機能障害となった母は、これまで何十回と新幹線に乗って東京へ行ったことがあるのに、改札口で切符を投入することもわからなくなっていました。

「ここに入れると向こうから出てくるから。それをまた取るんだよ。」

と何度も説明して入場。

向こうに着いたら

Suicaをビッとここに合わせるんだよ。」

「立ち止まらないで歩いて。」

「こっち、こっち」

「次、降りるからね。」

と手を引いて、はぐれないように、ホームから落ちないように、階段の手すり側をキープして…何とかホテル到着。

母は何が何やらわからないまま、私に促されるままで、そういうのも疲れるんだろうなと思う。

 

そしていよいよ、私の長男のライブへ。

大学生の娘と駅で待ち合わせ3人で向かいました。やはり、ひとりで母を見守るより2人の方が心強いです。しかし、2人になったことで気を抜いまい

「おばあちゃん、そっちじゃないよー!」

と追いかけることも💦

歩くのはまぁイケるので、うっかりすると違う方向へドンドンと行ってしまい目が離せません。

 

会場は新宿ということで、娘と相談し雑踏を避けなるべく母の負担の少ないルートで向かいました。

ライブ会場前で従姉妹(母にとっては姪)と合流。

母は姪と手を取り合い

「よかったー。元気じゃない!」

「うんうん。頭の方がバカになったけどね、歩けるから。」

「そうよ、だから会えたんじゃない!」

と再会を喜び合っていました。

 

チケットは取り置きをしていたので、名前を言って支払いをしようとすると

「◯◯さん4名は…ご招待になっていますので、結構です。」

えっ⁉︎ 娘と顔を見合わせました。

昔からケチなのに…ただでさえ貧乏なのに…

大丈夫なんかな、いいカッコしなくていいのに。

母親としては嬉しいより、それだけあれば5日くらい食べていけるだろうにと心配になります。

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開演になり、長男のコンビのほか3組総勢8人がステージに現れました。

TVで観る売れっ子芸人さんに比べたらぎこちないけれど、そこが売れっ子と売れてないの差なんだろうなぁなんて思ったり、それでもお金を払って観に来てくれるお客さんもいるんだなとありがたく思ったり。

 

他のコンビのネタは冷静に観れるので、笑ったりできても、やはり息子たちのネタは心配が先立ち笑うことはできませんでした。

以前にも見たことのあるネタでしたが、その時より肉付けされ進化していました。

トーク中も、もっと前に出なよ、声を張れよ、と心の中でもっともっとと叱咤激励して授業参観さながら。

あっという間に終わった気がしました。

 

会場の外ではライブのオリジナル商品を販売していたので、売上貢献にTシャツを購入。オマケでコンビ直筆サイン入りの写真が付いてきたけれど、息子の直筆なんて家に山ほどあるんだよな。

でも、息子たちコンビの商品が誰かに買われていくのを見れば嬉しいし、追いかけて

「応援してくれてありがとう。」

と言いたい気持ちになりました。

 

長男の舞台を観ることを切望していた母ですが、おそらくあのステージ上で、何をやっているのか、何を喋っているのか、さっぱりわからなかっただろうと思います。

それでも楽しそうにしている孫を見て満足してくれたかな。

 

その夜、私はいつもと違う1日に脳が興奮して眠れなかったけれど、母はそれより身体の疲れの方が勝ったようで、凄い勢いで眠りについたのでした。

 

 

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