シニアひとり暮らしを心配する
夫方の叔母は昨年、旦那さまを亡くしひとり暮らしになりました。子どもはいません。
夫の家が実家になるのと家も近いので、叔母夫婦が入院したときに夫が保証人になったり、昨年の葬儀後はいろんな手続き等もやっていました。
その後は、時々叔母の様子を見に行ったり、入退院の送り迎えや(癌のサバイバーなので)留守中の細々としたことをしたりしています。
叔母は育ちが良く聡明で天真爛漫な素敵おばさま。あんなシニアになれたらいいなぁと憧れてしまいます。
この週末、出かけた先で夫のケータイに知らない番号の着信が6つもあり、掛け直してみると叔母の友人からでした。
「夕べから電話しても繋がらないし、LINEしても既読がつかない。何かあったんでしょうか?」
という問い合わせでした。
私たちも叔母の家へ電話してみましたが留守電。携帯は出ない。LINEも既読がつかない。
夫は
「これ、死んでるぞ。」
そして、急いで叔母の家へと車を走らせました。
「心臓や脳とか急死するような病気はないし、携帯持たずに出掛けてるだけかもよ。」
と言ってはみたけど、
「夕べからか?」
うーん…確かに。
でも、しょっ中病院に行って検査してるしなぁ。何で倒れる? 熱中症?
だとしても、電話掛けるくらいできそうな…。
「こんなことなら、早く成年後見人の手続きしておけばよかった。」
夫はずっと、どうするんだ、どうするんだと今後の事を考えながら運転していました。
叔母の家に到着し車庫を覗くと車があります。
夫は怖いのか
「先に見て来てくれ。」
と言うので、私が先頭で玄関へ近づくと…
窓が開いています。奥の方に人影が見えました。
「あれ?いるよ。」
玄関の戸を引いて声を掛けると
「はーい!」
にこやかに叔母が出てきました。
事の顛末を話すと、
「え〜!電話なんて鳴ったかなぁ?携帯はね、籠の中かな。見てないかもぉ。」
と屈託なく…。
育ちの良さからくる無邪気さなのか、出先から40分かけて戻ってきた私たちに対して全く悪びれる様子もなく、朗らかに
「家の電話は常に留守電にしてるからメッセージを入れてくれればいいのよ。メッセージがあればかけ直すからね。今度からそうしてね。」
それは知らないし。
私には出ないセリフだな、ちょっと羨ましいです。
まぁ何事もなくよかった。けどなんだかモヤモヤ。
夫は怖くて私を先にやったくせに、戻る車の中で
「家の電話に出ないならケータイくらいチェックしろやBBA!」
と威勢よく文句を言っていました。
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