母の着物とウォーキング
地方に住む人はわかると思うのだけど、普段歩くことがないです。
移動は常に車。トレーニングとして、歩こうと思わないと歩く機会がなくて、1日3000歩とかザラ。
それで、しばらく会えていない友だちに、大きな公園に行ってお散歩しない？と誘ってみたら、乗ってくれました。
季節も良く、コスモスの見頃ということで、超混んでました。
車を止めるのも大変💦
季節を感じながらお散歩して、これまでどうしてた？とか話しました。
春の頃は、死なないように生きているみたいで、おかしくなりそうだった、と私が言ったら彼女は驚いて
「私はそれまでと大きく変わらず、仕事も普通に忙しかったし、むしろ趣味の世界に勤しめて辛くなかった。」
去年から習い出した着付けの練習がてら、着物を着ては買い物でも美術館でもひとりで出掛けてたそう。
そんな話からお互いの娘たちの成人式の話になり、今年成人式だった彼女の娘ちゃんの写真を見せてもらいました。
見覚えのある振り袖に
私「これ、◯◯子(彼女の名前)の振り袖じゃない？」
友「そう！覚えてた⁉︎」
私「あれ？買ったって言ってたじゃん。」
友「前撮りの時、着せてみた。で、こっちが本番の成人式の方。」
色も柄も全く違う振り袖。
私「可愛いねぇ。でも、母の振り袖の方が似合うような…」
友「そうでしょ！私もそう思う。」
本当はママ振りのつもりで、呉服屋さんに持ち込んだと。ところが、
手の長さが違うからお直しがー
新たに買えば特典満載でお得ですよ
幾らもお値段変わらないですよー
的なことを言われ、まんまとご購入になったそうだ。
友「でもさ、後々考えたら身長も同じだし、手の長さなんて10cmも違うわけじゃあるまいし。呉服屋トークに乗せられた。」
私「カモになったのかぁ。でも、これ凄い可愛いよ。」
友「うん、私も気に入ったのよ。これだけ見てると満足なんだけど、こっちの(ママ振り)見ると、しっくりしてるなぁ、と思う。」
私「私たちが成人式の頃って、日本はバブルだったから、この振り袖はいい物なんだよ。」
友「そうだね。着ないともったいない。これきっかけで着物にハマったし、楽しいし。」
それはそれで良き。
彼女と娘ちゃんはあまり似てないのだけど、だから思った。
母の着物は、娘に似合わないはずがない
以前から実家の母が
「着れなくなった私の着物やるよ。」
と言ってきて、いやぁ好みでないんだが…と返事も曖昧にしているけど、実は似合ってしまうのかもしれない。
その公園のウォーキングコースを1周すると2キロだとかで、1周半くらい歩き公園内のカフェでコーヒーを買い外のベンチで飲んでいたら、
近くでハンドエステの無料体験実施をしていたお姉さんが
「どうですか？体験しませんか？」
と誘ってきました。
「やれば？」
「いや、そっちこそ。私の手なんてこうだよ。」
と50の手を見せ合い、譲り合い、結局
ただより高いものはない
とやめました。
日中は暖かでも陽が落ちてくると、一気に寒くなる季節。
「いっぱい歩いた、最初から飛ばすとイカンからね。」
と自己満足して公園を後にしました。車で。
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