嘘だったらいいのに
記録的な大雪に見舞われた3連休は、ただただ雪かきに追われました。
子どもがまだ小さかったら、どんなに喜ぶか!
歴代最高の雪山も出来たし、庭の中に雪道の迷路も出来たし。
そんな連休の最終日、母が倒れました。
同居する兄と雪かき中に、突然ろれつが回らなくなり、救急搬送。近くの病院に断られまくり、遠くの病院へ運ばれました。
脳出血でした。
高齢なので手術はしない、とのことです。
脳の左側に出血があり、右半身の麻痺と言語障害の後遺症が残るそうです。
車椅子生活になるのが、目指すゴール。
担当医の先生の言葉を、現実として受け止める事ができませんでした。
車椅子生活が最善のゴールなのか…
また、今後何かしら別の症状が出てきた場合、延命措置をするかどうか、と聞かれました。
母はずーっと、延命はしないでね!
と言っていたので、延命措置は希望しない、という承諾書にサインをしてきました。
少しだけ面会ができました。
目を閉じている母の手をさすりながら
「お母さん、早く良くなって家へ帰ろう」
と母に声を掛けると、瞼を開け頷くと
「ありがとう。」
あら、会話できるじゃない。
ところが、兄の顔を見るなり、何やら言いた気なのに言葉が出てこなくてヤキモキ始め、身体を起こそうとして、アーウーアーウーと言い続け、こちらも帰るに帰れず。
嘘みたいでした。むしろ嘘だったらいいと思いました。
コロナ感染対策のため、病院から連絡があるまでもう面会もできません。
お正月に会ったのが最後の元気な姿でした。
まだ、現実味がなくてぼんやりとしています。