母の転院 嘘みたいだった
先月、脳出血で救急搬送された母の転院がバタバタと決まりました。
兄も慌てて有給を取り、姪(兄の娘)と3人で迎えに行きました。
どんな状態なんだろう、不安と期待と…
母の支度が済むまで、リハビリ担当の方から説明を受けました。
母の脳出血は、出血量が多かったが麻痺が出る部分を少し外れていた、とのことで、
今はスタスタと歩いてトイレも行けます
えっ⁉︎
右手も普通に使えていて、折り紙も折れます
えっ⁉︎
ただ、右側がよく見えていなくて歩いていると、右側の壁などにぶつかる
ほうほう…
麻痺は殆どないが、言語を司る部分は損傷があり、半分くらい会話が噛み合わない
こちらの言ってることは理解しているようで、相槌はちゃんとできている
言いたい言葉が出てこない
ふんふん…
その後、看護師さんに連れられ、母が現れました。支えられるわけでもなく、スタスタと歩いていました。
ええっーーー!
3人で感嘆。
母は、私たちを見てとても驚いたように、嬉しそうに寄って来ました。
倒れた日は意識障害が強かった、と看護師さんからの説明があった通りで、
倒れた日の全ての出来事(お寺さまとお経を読んでお茶したとか、雪かきしたとか)を憶えていない、気が付いたら知らない病院にいた
自分が入院してることは他人に言わないようにと、つたない言葉を繋げながら話します。
「無理無理!救急車が来たんだよ。近所の人、皆んな知ってるって。」
「◯◯さんなんて、心配して泣いてたよ。」
「伯父さんが他の親戚にみんな連絡したし。」
と私たちが言うと、目に涙を浮かべ笑っていました。
嘘みたいです。
嘘だったらいいのに
あの日、思っていました。
kappanomimikaki.hatenablog.com
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転院先の病院で、母は看護師さんに自分の名前を聞かれ
「えーっと…す、違う。つ…違う、何だっけ…。」
頭には浮かんでいても音が出てきません。
生年月日も出てきません。
それでも、ここまで身体が動くというのは思いもしなかったし、トイレに行けたら御の字だったので、もうお釣りがきます。
これ以上、何を望むことがあるんだろう。
病衣に着替え、看護師さんに連れられて行く母の後ろ姿を見ながら思いました。
これでまた、しばらく面会はできません。
少し気になるのは、母が朗らか過ぎたことでした。
半月前に衝動買いしたボケの花。
久しぶりにお天気が良かったので、外に出していたら咲きました。
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