ほんとは思考停止していた
先日、母が脳出血で倒れ、もう二度と元には戻れないと知らされても、現実のことと受け止められず、ぼんやりとしていました。
母は81歳ですが、末っ子なので姉や兄が5人いて、その誰もが亡くなったり要介護になったりしていません。私よりよく食べ早く歩くしで、
「おばあちゃんは、あと10年は余裕だね。」
と、たぶん誰もが心配していませんでした。
あの日、兄から連絡を受けた後、普通にコーヒーを飲んでいる私に
「慌てないんだね。」
と夫は言ったけど、本当は思考停止していただけです。
だけど、ブログに文字として落としたら、ようやく泣けてきました。
何に対しての涙なのか、ひとり台所で洗い物をしながら、堰を切ったように次から次へとこぼれてきました。
母が一番嫌がっていた姿になってしまうこと。
右半身が利き手が麻痺して使えない、歩けない。それだけでなく、お喋り好きなのに、言葉がでない、まともに会話ができない。
その状態で生きていかねばならない現実を母は、どう受け止めるのだろう。
絶望感でいっぱいになるのだろうか。
いっそ、あのまま死んだ方がよかった、と思うだろうか。
あの日、雪かきなんてしなければよかったと後悔しているだろうか。
もし私だったら、あのまま死んだ方がよかったとか思ってしまいそうで、母もそう思うのではないかと考えてしまいます。
そんなことを思うと可哀想で可哀想そうで…
コロナ禍で、あまり実家へ顔を出さず、それまでのようにランチへ出掛けることもなかった1年でした。
娘が進学で上京したら、私と出掛けることを母は楽しみにしていました。
コロナなんて気にせず、出掛けたらよかったのかな。
そんな後悔と、元気な母を失った寂しさと。
泣いたら、少し頭が動いてきたようです。
今の病院にずっと居られる訳ではないので、できれば近くへ転院できるように、リハビリのある病院を探してみようと思います。
また、介護認定の事等を少し勉強して、ソーシャルワーカーさんと相談する時に、きちんと理解できるようにしておこうと思います。