母はまだ母だった
脳出血の回復期ということでリハビリのため入院している母。
いつも週末と水曜日辺りに洗濯物の交換に行っているのだけど、忙しくて週末のみになってしまった週がありました。
まぁ、替えは沢山あるし…と思っていたら、
「洗濯物がたまっている。テレビカードがなくなった。」
と母からの伝言が、病院から兄の元へ。
そんなのを聞くと、本当にあの母?と首を傾げたくなってしまう。
あんたも忙しいのに悪いねぇ、と言いそうなものなのに。
5年位前に入院した時は、全然テレビなんて見ていなかったのに。
また、
「本人が退院したがっているので、ご家族から説得して欲しい。」
と言われたそうだ。
母は、「もう自分は大丈夫だし暇だから、来週か再来週にも家へ帰りたい。」と訴える。
病院は、良くはなってきているが、まだ見守りが必要だと。
こちらとしては、状態を自分の目で確かめることが出来ないので、見守りが必要なら、せめて暖房が要らなくなってからの方が安心。
「もう少し、暖かくなってからがいいよ。」
と、兄が電話で説得したそうです。
私としても、今は年度末で仕事の繁忙期だから、もう少し待ってもらいたい。
コロナで面会禁止なので、情報は病院側から聞く事が全てです。
どんな状態で退院してくるのか、見守りとはどの程度なのか、はっきりわからず少ない情報から想像するだけになります。
先日、月1回のリハビリ担当者との面談でも
「帰りたい」
と言っているとのこと。
そして、私が1回洗濯物を取りに行かなかったことを母は
(私が)体調を崩しているんじゃないか
と心配していると言われました。
えっ⁉︎そっちなの?
私はてっきりご立腹なのかと思い、少しおかしくなったのかと、人格が変わって見知らぬおばあさんになっていたら…と不安になっていました。
しかも、もうだいぶ経った話なのに、ずーっと気にしていたのか。兄と
「心配性は相変わらずだね。」
言語障害や身体も以前より不自由になり、こんなに大勢の人にお世話され、心配されている身でありながら尚、50娘の心配をするのか。
というか、母にそんな感情があるうちは、まだ大丈夫。
とりあえず、見知らぬおばあさんにはなっていないってことだ、と安心したのでした。
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