明暗をわけた温泉旅館
我が家から車で30分程のところに温泉街があります。
大小様々な温泉旅館があって、特に大きな旅館3つのうち2つの所から、夫の会社は仕事をいただいておりました。
数年前にその一つの旅館の経営が息子さんに代わり、それまでの従業員を解雇。
出入り業者も相見積になり、その多くが切られてしまいました。
夫の会社も切られた、というか
「それなら結構です。」
と、こっちから切りました。
そして、新たに雇った従業員は余りにブラックで次々と辞めていったそうです。
そうなると、サービスも低下し評判も悪化。
そこにコロナで、どうにもならなくなったのか現在休業中なんだとか。
他の旅館は、工夫しながら営業してます。
出入り業者も泊まりに行ったり、食事に行ったりしています。
我が家もこの1年、何回か泊まりに行きましたし、夫もよくランチに行っているようです。
大変な1年だったけど、従業員の雇用を守り、そのかわり、今年予定していた改装を先延ばしにしたそうです。
今回おじゃましたのが平日だったからか、夜、温泉に入ったら誰もいなくて貸切状態。で、ラッキーと思って鼻歌歌ってのぼせました。
でも、翌朝の朝食会場には、まずまずの人がいて、
あぁ、いたんだなぁ。
と、ちょっと安心。
だいたい家族かカップルで、おじさんグループが1組でとても静かに食事をしていましたよ。
旅館の方によると、今は県内客が多く、あとは卒業旅行のお客さんがそこそこいるようで、週末はもう少し人が多いそうです。
休業中の旅館は、古い付き合いやしがらみを切って、合理的な経営をしようと思っていたのでしょうが、上手く行かなかったみたいです。
コロナ禍で客足が遠のいても、なんとか支えてやろう、と思う人がいなくなってしまった。
そういう人たちを合理化という名の下、切ってしまったのだから仕方ない。
この旅館は、コロナ禍で休業、廃業ではなくて、なるべくしてなったと思いました。
以前、よく泊まりに行っていたので、淋しいなぁと思いながらその大きな建物を眺めて帰って来ました。
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