気持ちはあるけど手は貸さない
もうすぐ脳出血で入院していた母が退院して来ます。倒れたのが大雪の日、季節は春に変わりました。
こちらの希望としては、今は仕事が忙しいので月末まで入院してて欲しかったけど、面会禁止で意思の疎通ができず、母の希望が通った感じです。
後遺症として言語障害は残りましたが、身の回りのことはひとりでできるので、退院後は介護は必要なく、見守りが必要なんだとか。
そうなると、日中ひとりになる母の様子を毎日見に行かねばならない。
すると夫が、
「お前の生活も変わるし負担になるだろうし、それは俺の負担にもなるから…」
的な事を言うのです。
遠回しに、ギリギリまで入院させてた方がよかった、とか施設へ入れた方がいいとか、
負担になる
を何度も言うのです。
確かに毎日は負担になります、間違いない。
それは、例え疲れたとしても俺には迷惑かけるなよ、と暗に言っているのかなと感じてしまいました。
20数年前、義母(夫の母)が胃がんで闘病中、私が毎日夫の実家へ幼い子たちを連れ、家事をしに行ったり病院へ行ったりしていたことを、この人は忘れたのか。
義母が亡くなった後も、家事をしたことない義父のお世話に通ったいた。
自分の親の時は、こちらが疲れていても親優先だったよ。
感謝の言葉はあったけど、何も手伝ってくれなかったね。
なんとなく面白くない気持ちでいたら、ふと義母がお姑さんの介護をして倒れた話を思い出しました。
「もしかして、お義母さんみたいに私が倒れることを心配してる?」
「そう。」
夫の祖母はパーキンソン病で歩けなかったから殆ど寝たきりで、認知症もあった。
さらに3人の息子の世話、家事等を全て義母がひとりで担っていた。
義父も含め男4人は見てただけ。苦労している母親を見かねて、息子たちは
「ババァ、まだ生きてたか。早く死ねや。」
と寝たきりの祖母に悪態ついて泣かせていたらしい。
というのも、この祖母は元気な頃、義母を虐めていて、何度も台所で泣いている母の姿を見てきたから出た言葉らしい。
だけど、見かねたのなら、お皿の1枚でも洗ってあげたらよかったんじゃないのか、なんて喉まで出かかったけどやめました。
他所の家の話だし、過去の話です。
気持ちはあるけど手は貸さない男たち。でも気持ちがあるだけいいか。
さぁ果たしてどんな生活になるのだろう。
本当に心配してくれているのなら感謝だし、血の繋がらない分、情に流されず冷静な第三者発言ができる人がいるのは良いことだと思う。
ただ、これで夫には愚痴ひとつ吐けないなぁ、
無理にでも笑顔を作っていないといけないなぁとプレッシャーになりました。
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