ゴールは同じでも過程が違う
もう5年位前のこと。
70代半ばの男性の方と激論(?)になってしまったことがありました。
私が事務局として勤める地域コミュニティ組織の会長です。
私は普段はいわゆるいい人でいるため、
「そうですね」
という言葉が返ってくると会長も思っていたようで、驚いた顔をしていました。
5年位前なので安保法制の話だったのですが、
「どうもきな臭い。黙っていられない。おかしな方向へ向かっていると思いませんか?」
と問われ
「すみません。私は思わないです。」
そこから激論へ向かって行きました。
話しながら、こんなに考えが違うんだなぁとお互いに思ったのです。
ただ 平和を願う気持ち、は同じ。
その過程が違うことに気づきました。
会長さんは、どこも戦争したい国はいないから日本さえおとなしくしていれば平和を保てる。
私は、今も覇権を狙う国がある以上、力の均衡でなんとか平和を保てる。
そしてもうひとつ。
中国に対する考えの違いです。
会長は、中国を信頼し尊敬しています。
昔から中国の優れた文化を沢山取り入れてきて、今の日本がある。
中国はけして日本を侵略することはない。
もし仮に中国の配下になることがあったとしても、待遇が悪くなるなんてことはないだろう。
私は、中国を信頼できない。
かつて沢山の優れた文化があったことは認めるし素晴らしいと思う。でも、その国は隋や唐や宋で、現在の中国とは全く違う国。
侵略しようと尖閣諸島にちょっかい出してますよ?
ウイグルや内モンゴルやチベットで起きていることが、日本にも起きるかもしれない。
この認識の違いを埋めることはできず、論点を外されまくりながら、モヤモヤと終わりました。会長さんは
「いやぁ、そんな考えをしてる人が身近にいるとは思わなかった。」
と感想をもらされました。
もちろん、考えが違うからと会長さんを嫌いになったわけではないです。いつも地域のことを考え行動をされ頼りがいのある方です。
それ以来、二度とこの手の話はしないように気をつけています。
左派と右派、リベラルと保守、グローバリズムとナショナリズムというように対立しているようで、分断、なんて言葉をつかったりしてます。
他の国の事情はわかりませんが、国内では、会長と私のように、
大国になってしまった中国に対する見方と歴史観の違いなのかなと思ったりします。
目指す所は同じでも、ここが違うと、どうしても噛み合わないということを体験させてもらいました。
かつてのように、西か東か。
はたまた北か南。
壁が崩れ、国が崩壊して、対立は終わったかのように思ったけれど、別のものが育ってしまった、みたいな。
NEW: 中国の全人代、香港の国家安全法を制定する方針を採択
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2020年5月28日
香港の自由を制限すると民主派が主張しているこの措置を巡り、トランプ氏は導入をやめるよう求めていた。採決は賛成2878票、反対1票、棄権6票。https://t.co/vB7tBw0bQz
今も元会長さんは、同じことを言うのだろうか。
少し聞いてみたい気がします。
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