物分かりのいい親を演じている
娘の友だちのAちゃん。大学が来月から対面授業が始まるとかで、上京するかどうかの家族会議があったんだとか。
対面といっても週一回。やってますよのアピールのためのようなもので、その程度ならやらないでくれた方がマシなくらいです。
Aちゃんとしては、春になったらどっちにしろ上京するのだし、行きたい。
でも、ご両親は行ったら最後、年末年始も帰省できないというか、帰省されても困るので行かせたくない。
また、ご両親の仲が良くないので、自分は『かすがい』の自覚があるAちゃんは、自分がいなくなったら離婚するかも、と心配していて、踏ん切りがつかないんだそうだ。
地元の国立大学へ進学できたらよかったけど、学力が少し足りなかったので県外の大学へ。
それを許してくれたご両親に感謝の気持ちが強いのと、元々健気なほどは親の意に沿わないようなことはしない子です。
お兄さんは、そんな妹が不憫で
「Aが可哀想だろ⁉︎好きにさせてやれよ!」
と怒っていて、Aちゃんは怒られる両親が可哀想で、どうしようか迷っているのだそう。
ふ〜ん…
行きたいなら行けばいいんじゃないのか。
年末年始の帰省だって、心配なら帰省する前に1週間ばかり自主的にアパートで隔離してればいいんじゃないのか。
両親の不仲は、どうとでもなる。
30数年前、私もAちゃんと同じことを考えていて、担任の先生に
「そんなこと、オマエが心配しなくていいんだ。親は親でなんとでもするんだから、オマエは自分の希望する進路を考えればいいんだ。」
と少し怒ったように言われ、
そうか、いいのか…
と背中を押してもらえました。
結果、なんとでもなりました。
親の不仲の犠牲になる必要はないんだよ、Aちゃん。
そんな話をしていると娘は、
「Aちゃんの家と違って、うちは何も反対されることがなくて自由にさせてもらってるね。」
と言いました。
ふふっと笑いながら、心の中では…
そりゃ、物分かりのいい親を演じているんだもん。
子どもの足かせにならないように我慢してるんだもん。
上の2人が進学で出ていく時も、本当は寂しくて一人で泣いてばかりいたんだぞ。
でも、絶対に泣き顔は見せまいと我慢して笑ってたんだぞ。
貴方が出て行く日が来るのが苦しく仕方ないし、その時が来たら間違いなく一人で泣くんだ。
でも、笑って送り出すんだ、私は。
自由にさせてもらってる、と思っているだろうけど、ただのやせ我慢だ。
言わんけど。
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