残っても銭、出ても銭
義弟(弟2号)を我が家へ呼び出し、まずはお仏壇へおまいり。
これまでの経緯を話して、本人の意思を聞くと、
「どうしても、あの家出ないとダメ?このまま居るわけにいかないの?」
ほう、その手があったか。
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「それならそれでいいけど、俺たちは出ていくよ。家の普請も今後必要だけど自分で直せよ。
玄関雨漏りしてるしな。水道管も剥き出しだしな。床が歪んでるしな。
で、固定資産税はこれくらい。
町内会費はこれくらい。水道光熱費はこれくらいかな。」
と畳み掛けます。
「残っても銭、出ても銭だ。」
「ゔ…」
頭を抱える義弟。
すると夫は
「だから、俺がお前に家を買ってやる。」
はっ⁉︎
男気スイッチ入っちゃってる?
私はすかさず
「賃貸だとね10年でこのくらい、20年でこのくらい掛かるの。
10年分の家賃で残りは事務所持ちで、中古の家が買えちゃうから、そしたら弟2号くんの終の棲家になるじゃん。」
と肝心な 貴方(義弟)の負担もありますよ、という事を伝えました。
「俺、どうせすぐ死ぬと思うんだよね。」
けど、簡単には死なせてもらえないのだよ。
中途半端に生かされるかもしれんのだよ。
今はよくても、病気になるかもしれん、収入がなくなるかもしれん。
それに死んだとしても、必ず誰かの手を借りないといけないし、それもタダってわけにいかんのだよ。
そんな事を次々と言われた義弟は、うなだれて声にならない声を発していました。
「ところでお前さ、貯金いくらある?」
夫の問いに義弟は
「んー200ちょっとかな。」
…今の会社に勤めて20年。200って、年間10しか貯めて来なかったのか。マジか、この人。
いったい何に消えていったのだろう。
おそらく今初めて老後について考えたんだと思いました。
「ちょっと考えさせて。今すぐは答えが出ない。」
深いため息をつきながら、ラーメンの旅へと出掛けて行きました。
果たしてラーメンは美味しかったのだろうか。
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