ただアホなわけではなかった
隣家の建替えに伴い、夫の実家兼事務所を壊すことになり、今後どうするか問題(賃貸か中古物件か等)が昨年から持ち上がっていました。
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まぁいろいろあって…
同じ場所に新たに建てることになり、1階を事務所、現在実家に住んでいる独身の弟の住居部分を2階に、と最高の結論にまとまったのです。
隣家は工務店なので、そちらと図面見ながら
あーでもない、こーでもない
と互いに夢を膨らませて打ち合わせをしています。
ところが義弟が突然、新居には行かずに築100年の古い長屋(夫名義)に住むと言い出しました。
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2回の引越し作業が面倒
そもそも金がない
健康診断の数値も悪くすぐ死ぬと思うからローン払って新居なんて無駄
というのが理由。
一度は納得していたはずなのに、引越しを目の前にして突然のちゃぶ台返しに戸惑ってしまった。
お金がないなら尚更新居に移った方がいい
ローンなんて10年もかからず完済でき定年後は家賃や家の普請も殆どない
孤独死の心配もない
そう思っていた。
だけど義弟へ、こちらの価値観の押し付けをしていただけなのか
なんて考えたり。
築100年以上のあの長屋じゃ、どこかで必ずリフォームしなきゃいけなくなるし、そんな所にお金をぶち込むことが全く理解できない。
正直こいつはアホなんかと思ったり。
裕福な弟なら心配しないよ、動き出したのにまた一から…どうすんだ!
という腹立たしさと。
どうか良い方向に導いてくださいと毎日、お仏壇の義父母に話しかけていました。
先日、義弟から夫へ
「お話があります。」
と連絡がきて、長々と行かない理由を聞いていたら、結局のところ
自分はきっとすぐ死ぬのに今更(一緒に)ローンを抱える兄に対し申し訳ない
という義弟の遠慮だったことがわかり、呆気に取られてしまった。
アホだけど優しいアホでした。
申し訳なく思う部分なんてひとつにもないのに、そっちかとホッとし嬉しくなりました。
これで予定通り義弟の部屋を2階に作ります。
別れ際、何度も
「俺なんてすぐ死ぬんだよ、いいの?」
と聞く義弟。
お義父さん、お義母さん、優しい息子たちに育っていましたよ、ありがとうございました。
そんな報告をしました。
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