ポチっと便利な世の中とやっぱり人もいいよねと思った
最近、TVの情報番組でやたらと「SHEIN」という安い服の宣伝をしています。
アプリをインストールして購入するらしいです。それで、東京に実物が置かれた店舗ができたとか、どうして安くできるのかとかそんな話。
いろいろと賞賛したりしてたけど、要は中国だからできること。
ウイグル人の強制労働で人件費が0だとして、デザイン料はパクってきたとして、材料費はどうなっているんだろう?輸送費は?
中国国内では展開していないらしく、海外向けなんだそうだ。その目的は…?
私は物欲が段々と無くなってきた、というより大量の服が欲しいと思わなくなってきたので大丈夫だけど、もう少し若かったらどうだったかな。ポチっとしてたかな。
一方でSDGsを謳いながら、人権問題はスルーで宣伝しちゃってて何だかなって感じです。
さて、今年も残りひと月半、お歳暮の時期です。
実家の母が親戚に毎年洋梨を送るので、2週間ほど前に近くの農家さんに
「また頼むね。」
と話しておきました。
そろそろかなと、いつもは母のお供として訪ねるのだけど、今回は私ひとりで宅急便の送り状を持って、その農家さんを訪ねました。
そして、いつもはおばあちゃんが対応で、母と確認しあっては、話が脱線してまた確認の繰り返し。それでいて、大丈夫なんかなと不安になるのだけど、珍しく倅さん(60歳)の姿が見えたので、迷わずそちらに向かいました。
倅さんに直接会うのは何十年ぶりで、面白いお兄さんが気のいいおじちゃんになっていました。
「◯◯さんところの娘さん?」
娘さんと呼ばれるのもいいものです。
倅さんは昨年の資料を見ながら
「おたくは、毎年4軒分だったよね。」
「それが今年、ふたり亡くなったので2軒分になったんですよ。」
「あゝ、そういうことね。そんな歳だよねー。わかった、送っておくね。」
「よろしくお願いします。」
と短く軽やかな対応なのにとんでもない安心感と懐かしさと、なんだか感動するほどでした。
母に、お使い終了しましたと報告するため実家へ戻ると、前日に送られてきていた母の姉からのお歳暮を見せてきました。
お煎餅の箱とチョコレートの箱、別々に届いたそうです。
「これ、みんな◯◯ちゃん(従姉妹)が送ってくるんだ。(親は高齢で)自分で出来なくなって…大変なのに…。もう止めたらいいんだけど。」
母は伯母がそうしていたように、従姉妹がわざわざデパートへ行って手配していると思っていて、申し訳なさを感じているようです。
自宅でポチポチっとしてるんだよ、そう何度か説明したけどわからないようなので、もう
「いいんじゃない。それで電話するきっかけにもなるし、楽しみでしょ。」
と答えることにしました。
ポチっと便利な世の中でもあります。
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