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夢見る頃はとうに過ぎたけど

地方住みアラフィフ主婦のあれこれ思ったこと

そっち側の人じゃない

実家の母は83歳。脳出血が起きる前は若く見られるタイプの人だったし、実際に元気で若々しかった。

後遺症(失語症、記憶障害)によって、一気に本物のおばあさんになったように思う。

母もそれは感じているようで、

「私は来年84になるの?それはもう、そっち(年寄り)側なんだよね。」

と、がっかりしたように言う。

えっ⁉︎今更⁉︎

こちらからしたら驚きでもあるんだけど…

 

「街に人が歩いていないんだよ。どこへ行ってしまったんだろう。」

と何度も言う。

その通りなんだが突然そうなったわけではなく、長い時間をかけ徐々にそうなってしまったんだ。

 

実家は、かつて店をしていたくらいで一応商店街の中にある。商店街はいつまでその役割を果たしていたのか、今となってはぼんやりだけど、少なくとも私が小学生の頃は賑やかだった。

夕方になれば、子どもたちがわらわらと集まり、お母さんたちが買い物で行き交っていた。

昼間もおばあちゃんたちがウロウロしていたし、市がたつ場所なので、5日に一度の市日の日はお祭りみたいな賑わいだった。

 

若い世代は田んぼを埋め立て出来た新たな住宅地に家を建て、かつて「村」と呼んでいたそちらに中心が移った。そのことに理解が追いつかないようで

「人がいない。」

と不思議がっている。

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母の口調から、おそらく脳出血前までは"お年寄り側"の自覚はなかったんだろうと思う。

今でもそれは、90歳前後の人という感覚もまだあるようで、いくつになっても自分に合わせて基準が変わっていくもんなんだなと思った。

大人になり

「大人ってもっと大人だと思ってた」

と口にしたように、

「お年寄りってもっと年寄りだと思ってた」

と言うのかもしれない。

 

後遺症のため、散歩以外はひとりで何処にも行けなくなり、わからなくなってしまった事も多く、

「私もそっち側の人なんだ。」

と思うようになり、かなりショックを受けている。

 

私も50歳になる頃、若い人で賑わう安いお店に入るのに何故か躊躇してしまい、少し落ち着いた少しだけ値段が上がるお店に入って、居心地の良さを感じた時、初めて中高年を自覚したんだ。

おしゃれカフェなどに行くと、景観を壊さないかなと気にしたりもするようになってしまった。

そのくせまだ老害世代ではない、そっち側ではないと思っている。

 

高齢者ドライバーは、きっとそういうことなんだろうな。

 

 

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